苔寺(西芳寺)拝観の申し込み手続き：京都世界遺産

京都周辺の世界遺産：苔寺(西方寺)

苔寺での緑もみじ。爽やかで綺麗であります。

なぜ苔寺(西芳寺)が京都周辺世界遺産で最難関なのか

こんにちは、グラフィック＆WEBデザインの㈱タニデザイン「京都旅行」担当の野崎です。

自分が数年前にはじめた京都周辺17箇所世界遺産制覇の旅。これ16箇所は順調に消化しましたが、どうしても今回の苔寺だけご縁がありませんでした。

なぜゆえにこの苔寺拝観が最後になってしまって、最難関なのかご説明しますとですね。

京都世界遺産17箇所のうち苔寺だけ拝観予約が必要だから。

これに限ります。

苔寺(西芳寺)が予約制になった理由

自分が調べたところによりますと、以前の苔寺は自由に参拝できたのですが、多くの人が押し寄せたため、近隣住民の人々から苔寺参拝の観光客のバス・乗用車による交通マヒ・騒音・排気ガス等の訴えがあったようです。

そのため、昭和48年ごろから行政などと一緒にいろいろと解決策を練るも、それでは解決にいたらず。

その結果、やむなく昭和52年から事前申し込む少数参拝制度(観光だけではなく写経・法話等の宗教行事にお参りして頂く開法の道場)になったとのことであります。

なるほどー有名観光地ともなると、もいろいろと大変なんですね。

拝観前にハガキ予約が必要な世界遺産・苔寺

とゆーことで、拝観の1週間前までに苔寺へ往復ハガキを送って「自分たちごときが拝観に行ってよろしいでしょうか？」とお伺いをたてねばなりません。

応募ハガキには住所・氏名・拝観人数・電話番号・拝観希望日を書くのですが、この拝観希望日がなかなかハマらないのですね。

自分が京都に行くときはどうしても土・日・祝になるんですけども、そのほかの旅行者の方々も当然のように土・日・祝を狙って行きますので、定員オーバーで当選しないことが何度かありました。希望日が駄目な場合は、苔寺側からハガキで他の日を指定されるんですが、過去の例では100％平日を指定されるので普通は都合があわずパスすることになります。
 

まぁ、おそらく1日に300人ほどは受け入れているんでしょうが、日本最大級の観光地・京都の世界遺産ですから、全国はもちろん＆海外ツアー客の申し込みもありますので競争率が高くなります。

土・日・祝に行きたければ早くから申し込みすべきですが、いつも1・2週間前に予定が決まる自分の場合ですと、たいてい遅きに失するのでありますね。

平日なら1週間前に送っても拝観予約できました

なので今回は苔寺のために平日月曜に休みをとって、月曜狙いで往復ハガキを出しました。すると見事当選!!

 
しっかりと平日月曜午前枠をゲットすることに成功したのでした。これが拝観ハガキです↓

苔寺は京都世界遺産のなかでダンドツの拝観料

そして苔寺の拝観が難しいもうひとつの理由がその拝観料(参拝冥加料)です。まぁ、上のハガキでもう見えちゃってますけど。
 

苔寺の拝観料はひとり3000円以上となってます。

気づかない方がいたら困りますので、フォント最大にしてもう一度大きく書いておきますが、

苔寺の拝観料はひとり3000円以上となっています。

これでも気づかない方がいたら困りますのでさらにもう一度・・・あ、ひつこいですか。そーですか。

他の京都周辺世界遺産は600円～800円程度のところ、苔寺のみ3000円ですので、群を抜いて高い料金設定であります。

貧乏人たる自分にとって3000円などとゆー拝観費は痛いのですが、爪に火を灯す生活の末、なんとか費用を捻出したので苔寺拝観に臨むことができました。

苔寺へのアクセス(駐車場が無いお寺です)

さてその苔寺ですが、苔寺専用駐車場はありません。ですので、2015年9月現在ですと、苔寺から一番近くにある駐車場が寺から300メートルほど手前のタイムズ鈴虫寺前です。なので車移動の方はそこに駐車するのがよいと思います。

数年前までは駐車場がもっともっと遠くて、1キロほど手前の苔寺観光駐車場に停めなければならなかったようですから、ずいぶんとラクになったものです。

※タイムズ鈴虫寺前

んで、駐車場に停めたあとは、ゆるい坂道を300メートルほどトボトボを歩いて行きます。

数分で苔寺入り口に到着!!

開門は指定時間の十分ほど前ですが、門の周りはすでに50人ほどの拝観者が集まってます。入り口で拝観ハガキを提示して無事に苔寺に入ることができました。

苔寺入園後は一同でお祈りします

入園しますと、まずは本堂内でお祈りがあります。苔寺では観光だけするところではなくて、読経＆写経の宗教行事に参加することが条件となっていると訊いてました。しかし、今回は写経無しでした(ひょっとすると写経は時間が掛かるから廃止されたのかもしれませんね。推測ですが)。

本堂にはおおよそ100人ほどの人がすし詰め状態になります。平日だからでしょうか、空席は2-3割ほどありました。土・日・祝だとたぶん満員だと思われます。

※苔寺西芳寺本堂

擬似写経が終われば、いよいよ苔寺庭園を散策

そしてお祈りが終わったあとはいよいよ苔寺庭園へ!!

たいへんに大きな大きな庭園一面が100種類以上の苔・苔・苔で覆われており、まさに苔パラダイス状態。

ともかく、苔。
 

あっちを向いても、こっちを向いても、苔。
 

モコモコした苔があったり。
 

池の周辺も苔。

苔とたわむれまくりの約40分の庭園拝観＋お祈り15分ほど(合計1時間位)です。

いやぁ、こんだけキレイに苔むすトコロはそう日本に無いでしょうね。苔寺行ってよかった!!
 

そして苔寺採点 ★★★★☆

とゆーことで、苔寺の採点は星4つとさせて頂きました。

景観・雰囲気は文句なしなのでありますが、往復ハガキで拝観応募しないといけないところ、これをどう捉えるかであります。

自分はやはり何度か希望日がかなわず、駄目だった経緯もありましたので、星マイナス１つとさせて頂きました。

手間が掛かる分、希少性が増すので、そのへんの判断は迷うところではありますが。
 

京都周辺世界遺産17箇所制覇しましたので

もぉ、京都周辺世界遺産17箇所制覇したので、京都には用もないんですけども(コラ)。

まぁ、それはジョーダンとしてもですね、まだまだ京都にはたくさんのお寺がありますので、京都周辺世界遺産完全制覇後もちょくちょく訪れたいと思います。

日曜に行って、誰も観光客がいないような寺でもすごい宝物・文化財を保有してたり、きれいな庭や荘厳な本堂があるところがゴロゴロありますもんねぇ。まだまだ京都旅行終われないっす。

とゆーことで、この日の午後は京都でも数少ない予約必要な名所、修学院離宮へ行ったのですがそれはまた次回にでも。

では、またー

世界遺産（世界文化遺産）:西芳寺（苔寺）詳細情報

西芳寺（苔寺）
〒615-8286 京都府京都市西京区松尾神ケ谷町５６
電話： 075-391-3631