ビエンナーレ富山2015@太閤山ランドの率直な感想
みんな大変(想像)太閤山ビエンナーレ2015
※太閤山のシンボルタワーと周辺の芝生。画像は太閤山の極々一部で全体敷地はハンパなく広いです。
はじめに:太閤山は富山最大の自然公園です
こんにちは、グラフィック&WEB制作のタニデザインビエンナーレ鑑賞担当の野崎です。
自分は規模を問わずにいろんな美術展に行くんですけども、以前に行ったことのある太閤山開催の美術展は、ビックリするほど小規模な上、展示品の前で疲れたお父さん方が雑魚寝してるとゆーナイスなものだったんです。
しかし、今回はそれとは比較にならぬほど充実してそうな美術展っぽいので、先日太閤山ビエンナーレ2015(会期 平成27年6月 7 日(日)~8月 29日(土))に足を運んでみました。
なんせ3期に分けて、太閤山敷地内のいろんな会場を使用して展示品を紹介するんだから、歩きながらいろいろと楽しめるんじゃないかと思いまして。ちなみに鑑賞料は無料で、駐車場代380円だけがかかります。
太閤山ビエンナーレ2015の内容については富山県生活環境文化部・文化振興課が発表されてる下記の文をご参照ください
1 展示内容
本展では、富山県に在住する作家たちが、世代を超え、流行に流されることなく次代を切り拓くことを目指して主体的に集まり、緑豊かな都市公園、太閤山ランドというすばらしい会場で、作品を発表します。
平面から立体、インスタレーションに至るまで分野は問わず、ベテラン、中堅作家から若手までの広い世代が互いに刺激し合い、また切磋琢磨する、作家みずからが主導して立ち上げ推進する「手作り」の展覧会です。
会期を 3 期に分け、総勢約 60 名の作家が、太閤山ランドふるさとギャラリーとその周辺で意欲的な発表を行います。
この文を読んだ時点で「60名を3期に分けたら、1期20名か。ひとりが何作も出すのかなぁ。もし、ひとり1品だったら、作品少なくて寂しい感じの展覧会だろうなぁ」と若干の不安がよぎったのですが、とりあえず太閤山にむかいました。
行ってビックリ。みてビックリ。
とゆーことで、まずは太閤山ビエンナーレ2015のメイン会場のふるさとパレス(下記画像)にむかいます。
会場はデカいですが、体育館アリーナがメインなので展示室はそれほど大きくありません。ここは展示作品数は10点ほどでした。
展示室に入ると10点ほどの出展ですから「えっ、もう終わりなの?」って感じで、あっという間に終了することになると思います。自分は二人で見に行きましたが、二人とも同じ感想でした。
ふるさとパレスを出て、太閤山の広大な敷地内を歩いてますと、ぽつりぽつりとビエンナーレ展示作品が芝生にあったりするのですが、あまりに少なすぎて逆に寂しさ満開になってしまってて残念。
作品数がすくなくてこんな寂しい感が出てるのに、3期に分ける意味は一体どこにあるんだろうか・・・と思いながらトボトボと歩き続けます。
つづいては紫陽館とゆーところに足を運んでみました。建物自体が大きくないので作品数も当然少なく、3-4点があるのみでした。基本的には、これで終了。
だいたい所要時間は徒歩も入れて25分ほどだったと思いますが、自分はじっくり見る方なのでそれほど興味の無い人だと、おそらくもっと早く見終わると思います。
作品自体は自分好みのものがあったり、面白いものがあったりで楽しめたのですが、ともかく展示数が少なくて少なくて。ちょっと勝手な期待をしてた分、喪失感(大げさな。かなり感情盛ってます)がありました。
これは作家さんが一番かわいそう
結論からいいますと、ほんと、すっごいマジで申し訳ないのですが、
太閤山ビエンナーレ2015はお勧めできません。
せっかく富山でやってる美術展ですし、無理くり高評価にしたいところですが、泣く泣くこのような評価とさせて頂きました。
まずそもそも60名の作家さんの作品を3期にわける意図がよく分かりませんでした。1期に20作家さんのみが出品するのですから、どうしてもこじんまり感が出てしまいます。
これだけ広大な敷地なうえに、施設だって何個もあるんだから、展示室として使って無い施設にも作品を置いて、太閤山全体を歩きながら60名の作家さんの作品を鑑賞できるシステムにしたほーが良いのではないかと思います。
いったい誰が3期に分けて得するんだろうか。
もちろん予算の関係とかもあるんだろうけど、この見せ方では人は集まらないだろうし、作品を出展してる作家さんがかわいそうだなと思いましたです。はい。
勝手な想像ですが、おそらく担当の生活環境文化部・文化振興課&県立近代美術館さんも「おいおいおい、この条件じゃ、しっかりした美術展なんてやりようがないYO!!」とボヤいてることと存じます。
まぁ、こーゆーのは決められた条件・枠でやらないといけないのでしょうから、県側も美術館も作家さんもみんな大変だと思いますわ。
自分は絵も書かないし、作品も作りません。しかし、美術県として盛り上げていこうとするならば、このビエンナーレは大きく変更していったほうが良いと激しく思う次第です。2年後にもう1回やるなら、ぜひ改善されてて欲しいなぁ。
なんだかんだで、美術展好きですし、もう1回はみにいくと思いますので。
では、またー
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