今さら聞けない楽天とヤフー真の出店料率比較 楽天市場出店講座
公開日:
:
最終更新日:2016/09/17
ネットショップの作り方, ネット時代のクレーム対応術, ヤフーオークション(ヤフオク), 偽りなき楽天市場出店講座
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1.楽天とヤフー真の出店料率比較
ヤフー側提示の楽天出店料率は控えめ
こんにちは、タニデザイン野崎です。
楽天市場は10年以上の運営実績がある自分ですが、楽天以外の有料モールに出店したことはありません。ということを踏まえて頂いた上でのお話です。
※ヤフーオークションは15年ほどやってます(3000以上の評価はすべて「非常に良い」です)。
先日、ネット販売未経験のクライアントさんにおすすめする有料モールをちょっと調べてまして、商品ページ制作の手軽さや出店料の負担の安さでヤフーショッピングがおすすめかなと思いました(楽天と違って、ヤフーショッピングでは現時点で自社・自店舗サイトへの誘導もOKみたいですし)。
んで、ヤフーショッピング側の出店料率を他社との比較グラフとして描いてあるのが↓です。
まぁ、おそらく他社=楽天市場のことでしょう。
100万を売り上げた場合、それぞれの手数料はヤフーショッピング(プロフェッショナル出店)で3万弱、楽天市場初心者プランで約10万、楽天市場スタンダードプランで約14万と記載してあります。
100万の売り上げで10~14万の負担なら楽天市場でも良いかなぁ・・・と思うかもしれませんが、しばしお待ちを。
そんな料率では絶対収まりませんから(実話)
毎週のようにある楽天ポイントキャンペーン
上記のグラフでは他社(=楽天)のポイント負担を1%で計算してますが、実際には毎週のように開催される店側負担の倍率UPポイントキャンペーンがあります。
「ポイントキャンペーンなんて参加しなければ良いだろーよ」
と思われるかもしれませんが、楽天側担当者からはほぼ毎回「ポイントキャンペーン参加しましょう!!」と電話が掛かってきますし、実際に楽天ポイントキャンペーンに参加すれば2倍・5倍・10倍とポイント倍率に比例して売り上げがあがるものですから、ついつい参加してしまうのです。
まぁ、ポイントキャンペーンといっても単なる値引きのことですから、そりゃ10倍ポイントつければ、店内全品表示価格から10%引きと同義ですから普段より売れるのは当然であります。
もーね、実質10%値下げして売れた気になりますけど、通常仕入れの衣料品でそんなことしてたら、収支バランスは悪くなる一方です。でも商品はハケるから、ついやっちゃうんですよね。
で、仮に5倍や10倍のポイントキャンペーンに交互に参加しますと、結局楽天ポイントの負担額は月平均で売り上げの3~4%になってしまうのです(当然10倍のみ参加してたらもっとポイント負担率が増えます)。
まぁ、ヤフーでもポイント料率は店側で変更できますから、楽天だけのことではないですけど、有料モールへ出店を考えている方はポイント負担のことは覚えておかれると良いと思います。
送料無料の分も負担します
そして○○円以上は送料無料!!というのも現在では普通に定着してます。そして、この送料分もモチロン店側の負担です。
最近では1980円以上は送料無料という猛者店舗さんも結構ありますが、よく見かけるのは「3900円以上、5000円以上、10000円以上で送料無料」だと思います。
5000円売れたら送料無料の場合、1配送500円前後の送料を店側が負担するのですから、これも実質10%引きと同じようなものです。
これにポイントキャンペーンなどの負担も重なってきますから、上記のグラフに少なくとも3%~10%近く料率負担が増えると思っておいたほうが良いです。
その料率を払っても十分にペイできる!!と判断すれば、有料モールは自社サイトとくらべて数は出ますので、かなりおすすめです。
楽天>ヤフオク 出店料率に比例して売れます
最後にお伝えしておきますが、自分の経験上、料率負担に正比例して売り上げも増えます。
たとえば落札手数料5%負担のヤフオクより、出店料(出店料以外のもろもろ経費込で)15~20%負担の楽天のほうが衣料品であれば4倍以上は必ず売れます。なので売れる商材をお持ちの場合は断然楽天出店のほうがおすすめです。
ただし楽天では全く売れなくても、1年間で最低80万位はかかると思います(スタンダードプランの場合)。
※ちなみに自分の出店経験では売上の2割程度を楽天経費(楽天出店料、楽天ポイント負担料、送料無料店舗側負担費用etc)として計算してました。どこのショップでも15~20%の出店経費はかかると思いますので、利益率の低い商品を楽天で売る場合はともかく薄利多売で量を回していくしかありません。
ヤフーオークションは出店料無料
ヤフーオークションストアやヤフーショッピングは現在のところ出品や出店が無料なので、はじめてのネット販売を考えている方や自社サイトから有料モールへの第一歩として活用するのが良いと思います。
ただし「すぐに売れる」のは楽天です(※追記あり)。自社サイトは最低半年~1年じっくり向き合って、やっと売れ出すという感覚です。まぁ多くの人はじっくり向き合わないので、ビタイチ売れぬまま自社サイトを放置するのが定番ですが。
んで、ヤフー系で売れたら、楽天へも出店する形をとるのがもっとも金銭的リスクは少ないのではないでしょうか。
【2016年1月追記】
近年の楽天市場は完全飽和状態なので「出せば売れる」ということはありません。ページの作りこみ、商品の見せ方や希少性、広告出稿も絡めていけば「売れる」ということです。利益率の高い商品(ココ重要!)か希少性のある商品(値下げしなくてよい)を持ってないと、楽天で売っていくのは厳しい状態です。現在では利益も出ぬまま、楽天に出店手数料だけ払って丸焦げ退店するような店舗さんも大変多いですから。
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出店リスクの判断はご自身で
とゆーことで、今回は有料モールのネット出店手数料について書かせて頂きました。金銭的リスクの判断などはご自身でして頂くしかありませんが、タニデザインではホームページ制作・ネット出店に関するデザイン制作を行っております。
またネットで生き残っていくために必要な「自店舗のブランド化」についてお困りの方にはゼロからお手伝いさせて頂いております。各種デザインでお悩みの方はぜひタニデザインへご相談くださいませ!!(営業トーク中です。はい)
では、またー
【参考記事まとめ】
ネット通販関連カテゴリーは以下のものがあります。
・偽りなき楽天市場出店講座一覧
・ネット時代のクレーム対応術一覧
・WEB集客・販売一覧
・ネットショップ作り方ガイド一覧
記事が被ってるいるものもありますが、ご参考いただければ幸いです。
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